保護者の「保育参加」 (2009年6月実施)
当園では保護者の方に園での子供たちの生活をありのままに見、体験していただく機会として「保育参加」を、毎年6月初旬に行います。一般的な「参観」は、2,3時間子供の様子をクラス全員の保護者が見る、という形でありますが、当園の「保育参加」は4日間かけて一日約7名ずつの保護者が、登園から降園まで、クラスの子供たちと共に過ごすことにより、園の教育、実際の園児の活動に触れていただくことを目的としています。保育参加後の保護者の方に感想を頂きました。保護者の方は、自由遊びを見る時には、手仕事(ひもの三つ編み、小さな木の遊具のやすりがけ等)をしながら、"お客様"ではなく、自然な形で室内、外遊びに参加します。
(一つのクラスに三学年の園児がいる縦割り保育で、空=年長、星=年中、ひよこ=年少を意味します。)
(クラスは4つあり、名前は森、山、川、海です)

1) 室内自由遊びを見て
  • それぞれの子が、自分の居場所、自分の遊び、友達を見つけ、行き来しながら溶け込んでいる様子が見えた。ゆっくりと時間が流れていると思いながら見ていると、あっというまに集まりの時間になった。
  • 一人一人が自然に遊びの中に入り 先生が遊びを膨らませるような言葉かけをしていて 皆生き生きと遊んでいたのが印象的だった。穏やかな雰囲気で、遊びにうまく入れない子供も、先生に導かれるようにして入っていく姿が見られた。星さん(年中)が、ひよこさん(年少)に優しく接しているのをほほえましく感じた。
  • 最初は小さくまとまっていた子供たちが遊びを変え、相手を変え、次第に遊びがダイナミックになっていく様子が感じられ、興味深く見ていた。かたづけも遊びの続きのように活発でよかった。
  • ひとつの部屋の中に「静」と「動」があり、活発な子、集中する子、ちょっぴりの喧嘩、自然に始まった歌や踊り・・・にぎやかさが心地よく感じられた。
  • 階段の上から見ていると全体像がわかりそれぞれの場所で入れ替わりながら遊んでいる子供の動きが感じられた。子供の動きに合わせて先生が環境を変化させ、整えていくので、どの子も遊びを見つけて楽しんでいる姿がみえた。
  • 空(年長)の男の子が片付けの時、力を合わせ大きな積み木を片付けている姿に頼もしさを感じた。
  • 実に様々な遊びの世界が展開され飽きることなく見入ってしまった。一人遊びの子供も誰かに声をかけられたり自分から他の遊びを見学?したり何らかの関わりを持ち合っている姿がある。
  • 様々な遊具を子供らしい発想で色々なものに見立てて遊んでおりほほえましかった。発想がどんどん育まれるといいなと思った。年上の子供が年下の子供のお世話を自然にしており、本当の家族みたいだなあとおもった。
2) クラスの集まり、一斉活動の様子を見て

(森組)
  • 製作では一クラスの中、 異年齢で三種類の少しづつ違った作業の内容や、導入の説明、そして子供たちが作る様子を見られて良かったと思う。
  • 活動の中に 「静と動」があり、子供たちもそのリズムに入り込んでいて、見ていて楽しかった。
  • 年長の泥粘土の活動は 山組と共同の活動だった。いきなり粘土を始めるのでなく先生 がまず山組と森組の親交を深めてから始めたので、こうやって年齢横割りの連体感を作っていくのだとわかった。(2クラス合同年齢横割活動)
  • 泥粘土を足で踏むということで、私自身の気持ちが開放されて、思いがけず楽しい経験ができた。
(山組)
  • 先生の作る流れの中で、子供たちが自然に (集まりの時間だが) 遊んでいると感じた。騒ぐ子供もなく、皆の自然な姿を見て、日々繰り返されるリズムの中で、安心して生活しているなと思った。
  • 全体的にほのぼのとしたクラスだと思った。当然だけれど毎年クラスによって雰囲気が異なる。それでも変わらない共通したものがあるということがすごい。
  • 歌遊びが始まると、自然に子供の流れができ,輪を乱してしまいがちな我が子にも注意をするのでなく、声がけや行動で気付かせていただいて、感謝です。
  • 「カタツムリのぽっぽとぶんぶん」のお話(クラスで飼っているカタツムをもとに作った話)は 、こどもから聞いていたが、年長さんが描いたおおきなカタツムリが加わりお話が展開していくのはとても魅力的だった。この先もどんな話になるのかたのしみ。(クラスでお話を作っていきます)
  • 子供たちは先生に信頼を寄せているのが目に見えてわかった。又子供たちの中でも遅れてきた子の為に輪を広げたり「こっちだよ」と誘ったりする姿がよく見られた。
(川組)
  • 子供の時間に区切りをつける時、大きな声や指示は何一つ必要ないことを改めて感じた。時間や活動の流れの中にリズムがあるように思える。それが子供には心地よいのでしょうか。見ている私にも心地よく感じられた。
  • 先生を中心に、遊びの時間とはまた違った、動静、拡縮を面白く見せて頂いた。小鳥の紙制作では、小さい手で真剣に貼ったりする集中カと、その後でうれしそぅにできた作品で遊ぶ姿の対比が感じられ、かわいらしかった。
  • 先生が困っていたり、悲しいという気持ちを子供に伝えると、子供たちもシーンとなったり協力しようという姿が見えた。私は時に子供に怒鳴ってしまう事があるが言葉できもちを伝えようと思う。
  • 我が子は中盤からようやく流れに乗ったが、子供のぺースは親の期待どおりとは違うのだと思った。
  • 一人の子が粘土でたこ焼きを作り始め、仲間をさそってたこ焼きも沢山でき、さあ開店!という時にかたづけの時間。先生はそのたこ焼きを大事にとっておいてくれた。すべてかたづけてしまうのではなく、明日に遊びをつなげてくれる気持ちがうれしかった。
(海組)
  • 集まりのボール遊びでは、先生が言うまでもなく、年長の子供が優しくリードしてクラスをまとめているのを見て、頼もしいと思った。
  • 歌がどこからか始まり、子供たちが自然に輪になり朝の会が始まる。「さあ〜しますよ」などの言葉が無く、自然に当たり前のように流れができていく。でもそれは大変大きなことなのでは、と考えた。
  • 先生のかける言葉、「やっぱり空さん(年長)ね」等と言うことで、皆スムーズに動き感心した。いつも家では大声で子供をせかしてしまうので、見習いたいと思う。
  • どの子も瞳を輝かせて先生の様子をもらさず見つめている。その一生懸命さに、これから伸びようとする芽の生命力を強く感じた。
  • 子供たらが歌う歌は、季節感のあるもので。子供が自然に季節の移り変わりを感じられると思った。
3) お弁当を一緒に食べて
  • ひとつのテーブルを囲んでひと時を過ごすということは、相手を見つめ、理解すると言う点でとても大切な時間なのだなと感じた。同じテーブルのお友達のことは家の話にも良く出てくる。
  • 年長児が年少児のお世話を何気なくしながらお弁当を食べている様子はとても家庭的だった。家では甘えている我が子がひよこさん(年少)の片付けの手伝いをしているのを見て親として新鮮な気持ちだった。ですが本人はお弁当箱をそのままリュックに入れてくることも・・・
  • お弁当を楽しみにしている子供たち。「玉子焼きだ」と皆に言う子もいれば遊びに走っている子もいたり。成長の元となる食のひとつだが、もう少し私が心がけて楽しみながら食べられるお弁当を作ってあげたいと思った。
  • 先生がお茶当番の子をぎゆっと抱きしめて「1番星見つけた」と優しく歌うのを胸を締め付けられる思いで見ていた。私もあのように子供を抱きしめ優しく語りかけたいと思う。
4) その他気づいたこと
  • 下の子を「保育サポート」にお願いし、今回は上の子の保育をじっくり見る事ができ、本当に良かった。下の子を預けることに不安はあったが子育ての経験のある方々に保育していただき、下の子の成長も感じられ、ありがたかった。
  • 自由遊びで夢中になっているあまりか、積木を乱暴に扱っている男の子がいて危ないと思った。
  • 手仕事(三つ編み、やすりがけ)は私の手の中にある小さな「もの」が次の方へ届き、それがまた心の中に入っていくと意識しながら作っていた。子に集中して「見ているだけ」 より穏やかな気持ちになった。
  • 2度、子供がつかみ合いになり泣いたりする光景があったが先生の関わるタイミングには感心した。
  • 我が子は家では幼稚園の話をしてくれない。どうしてだろう?
  • 年を重ねるごとにゆっくり自分の子、他の子をも見つめられるようになった自分自身も2年間で成長しているのだなと思った。
  • 女の子のけんかもあり、先生が来て仲裁するまでハラハラした。その様子をじっと見ている子もいて、色々な場面が見られた。
  • 室内の集まりでは静かに先生の話を聞く姿があり、その後の外遊びでは、園庭をかけめぐり、泥遊びや木登り、鬼ごっこ等活発に遊びまわる姿を見た。我が家にも、こんな生活のリズムがあるといいなと思った。
園より

新学期発足から正味34日を経過した園の雰囲気、各クラスの現状に触れていただきました。理解ある暖かいまなざしで見て頂いたことに感謝いたします。自由遊びに見られる子供の想像力の豊かさ、かたづけなどの生活習慣、クラスの集まり等、年齢にふさわしい生活が展開出来るよぅに、一同取り組んで参ります。

通常と比べこの日々は子供たちにとってうれしく、また興奮もある4日間だったと思います。子供たちの様々な場面をごらんになったと思いますが、「今、現在のその子供の有様」を認め、受け入れて頂きたいと思います。保育中の安全については充分注意していく所存です。

又、今年から始められた「保育サポート」は、卒園生のお母様達のご好意で未就園のお子さんを別室でお預かりすることにより、在園児の様子を集中して充分に見ていただく事を目的としています。この保育サポートにより、各クラスでも落ち着いた日常に近い状態を見ていただけと思います。年齢により、保育できなかった場合もありましたが、お子さんの状態を見つつ柔軟に対応していきます。今後とも率直なご意見をご提供下さい。

参加いただいた皆様に御礼申し上げます。