今年も無事収穫祭が行われました。
役員は、豚汁を作るという、大切な役割を担わせていただきました。
管理栄養士さんの指導の下、子どもたちがおいしく安全に食べられるように気をつけながら豚汁を作っていきます。
こちらの記事では、前日と当日の様子を、お伝えしたいと思います。
前日準備
収穫祭前日、役員とお手伝いのお母さんが手分けして、準備を行いました。
調理器具の確認と、洗浄をします。
大きなお鍋や、たくさんの調理器具で、会議室がいっぱいに埋まるほど。
お野菜も、泥がついているものは先に洗って、干しておきました。
園庭のかまどで使う大きな寸胴には、カネヨンを塗ると焦げないそうです。
収穫祭当日(豚汁づくり)
役員は子どもたちを送ったら、調理班とかまど班に別れて、それぞれとん汁作りに取り掛かりました。
調理班は、野菜とお肉を、どんどん切っていきます。
こんなに大量の野菜を切るなんて初めて!という方も。
それでも、さすが『お母さん』たち!皆さん、とても手際よく動いているのが印象的でした。
子ども達も、大根やキノコを切ってくれました。
切った材料は、どんどんお鍋に入れて、煮ていきます。
かまど班は、かまど作り、火起こしから、薪を投じての火加減の調節、寸胴での豚汁を煮て味付けなど、屋外でずっと作業してくれました。
当日はあいにくのお天気で、煮ている途中から雨が降ってきてしまいましたが、先生方のご協力もあり、順調に進めることができました。
子どもたちの『かまど見学』と『お祭り』
各クラス順番に、子どもたちが園庭に出てきて、まずはかまどを見学しました。
子どもたちは線に沿ってきちんと整列し、興味津々の眼差しで、釜戸をじっと見ていました。
豚汁の香りを感じ、お母さん達がおたまですくった具材を見て「美味しそう」と言っていました。
子ども達が釜戸に来た時の笑顔が、とても印象に残り、私たちにとって忘れられない思い出になりました。
子どもたちは、その後は祭壇を囲んで、お祭りをしました。
子どもたちのとん汁の時間
ついに、お昼ご飯の時間。
各教室へ、役員がそれぞれ、豚汁を配膳しました。
子どもたちにとって、いつもの『お弁当』とは少し違う、幼稚園でのお昼ご飯。
最初、子どもたちは静かに黙々と食べている様子で、作ったお母さん達は「美味しいかな・・・?」と少し不安でした。
しかしその不安は、すぐに吹き飛びました。
各クラスから戻ってきたお鍋は、ほとんど空っぽ。
さらには、配膳した分では足りなくて、「もう1杯おかわりください」と言ってくれる子どもまで。
きっとお腹いっぱいになるまで食べてくれたんだね。これまでの役員全員の頑張りが実ったと思えた瞬間でした。
役員みんなで豚汁時間、片付け
その後、役員とお手伝いしてくださったお母さんで、豚汁をいただきました。
子ども達だけでなく、お母さん達も『同じお鍋の豚汁』をいただいた、特別な機会となりました。
豚汁をあまり食べた経験がない子ども達は、年少の時は具材は口にせず、お汁を飲むだけの子もいます。しかし、年中になると具材を少し口に運ぶようになり、年長になると豚汁を豚汁として味わえるようになる子が、毎年見られるそうです。
”みんなで同じものを食べるという貴重な体験を通して子ども達の成長が感じられるとても素敵な時間でした。
収穫祭後、先生からお聞きした話しですが、子どもが一緒に食べているお友達に向かって、こんなつぶやきをしたそうです。
『とんじるをおかわりするといいよ こころがあったまるから』
子どもの心の豊かさに、心温まるお話が聞けてとてもうれしい気持ちになりました。